クレジットカードを作る時やお金を借りる時に、クレジットカード会社や金融機関が、申し込み者が本当に返済する能力を持っているかを判断するための情報を提供する情報機関です。
個人のローン、クレジット契約内容に関する情報をデータベース化し、加盟会員(銀行・消費者金融・信販会社など)がその人の借り入れ状況や支払い状況を照会することで、返済不能にな債務過多を防止する為に設置されました。
個人信用機関から加盟会員(銀行・消費者金融・信販会社など)に提供される情報は、融資を申込んだ本人の名前・勤務先などの基本情報のほか、現在の借入件数や借入金額、延滞・未払状況など。
つまり、カードを作ったり、融資を申込む時に、「他社からの借入件数は?」「現在の借入総額は?」などの質問に対してウソをついてもすぐにばれてしまうから注意が必要。
また、ローンやクレジットの利用情報は5年間、支払い延滞などの情報は延滞発生日から5年間にわたり個人信用情報機関に保管されます。
機関名 | 主な加盟会員 | 特 徴 | 共有情報 |
全国銀行個人信用情報センター
略称:KSC |
銀行 信用金庫 信用組合 労働金庫 農業協同組合 政府金融機関 銀行系クレジットカード会社 住宅系金融会社 保証会社 |
全国銀行協会(全銀協・JBA)が設置・運営している、銀行などの金融機関及び金融機関関連カード会社を会員とする個人信用情報機関。 | 延滞・貸倒 債務整理等の 異動情報を 3機関で共有 対象者に |
株式会社 シー・アイ・シー 略称:CIC |
信販会社 家電メーカー系クレジット会社 自動車メーカー系クレジット会社 百貨店系クレジットカード会社 量販店系クレジットカード会社 銀行系カード会社 自動車ディーラー 住宅ローン会社 専門店会 保証会社 リース会社 |
クレジット関連の信用情報機関が合併して設立されたクレジット会社系の個人信用情報機関。
CICの情報では、毎月の支払いが正常に終了すると「$」マークが記載されます。例えば、24回払いでパソコンを買って24回遅れなく支払いが完了した場 合は、24個の$マークが並び、支払い良好と判断されます。逆に延滞や未払いが発生すると「-」(マイナス)が記載され、不良債務者と判断されます。 ただし、延滞に関する情報は過去2年分しか残らないので、延滞情報が記録された場合でも、その後2年間延滞せずに支払い続ければ延滞記録は消えてしまいます。 |
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株式会社 日本情報センター 略称:JIC |
消費者金融専業者 | 消費者金融系の信用情報機関で1番加盟業者が多い。JBAやCICとの異動情報交流のため、全情連の交流窓口として設立。CRINに関する相談窓口。 | |
全国信用情報 センター 略称:全情連 |
消費者金融専業者 | 全国33ヵ所の消費者金融業者が設立・運営している個人信用情報機関の連合体。 | 借入残高 借入件数 事故情報 を共有 |
(株)テラネット | 信販会社 クレジットカード会社 |
クレジット会社、百貨店、量販店、銀行系カード会社等を会員とする個人信用情報機関。 | |
株式会社 シーシービー 略称:CCB |
信販会社 外資系消費者金融専業者 国内消費者金融専業者 |
他の情報機関 では情報の保有期間が最高5年だが CCBでは最高7年保有される。表示される情報は、完済・契約完了・与信枠など。参考情報として同じ自宅電話番号・勤務先電話番号の人の情報を参照でき る。また、借入金額は表示されないが、貸倒れや強制解約などの事故データは表示されます。 | 他機関との 情報共有なし |
KSC(銀行系)、CIC(信販系)、JIC(消費者金融系)の3つの情報機関は、CRIN(Credit Informatione Network)と呼ばれる情報共有ネットワークを組み、1~2ヶ月以上の延滞情報、貸し倒れ、債務整理などの異動情報を共有しています。また、全情連 (消費者金融系)とテラネット(信販系)も借入残高、借入件数、事故情報を共有し、融資の可否を決定する判断基準の一つとして提供しています。
しかし、クレジットやローンに関する情報を全ての金融機関が共有しているわけではない点にご注目。例え消費者金融で多額の借り入れがあって も、延滞などの事故を起こしていなければ、銀行系の個人信用情報センター(KSC)には、消費者金融での借り入れに関する情報は伝わらないので、消費者金 融からの借入額を少なめに書いて銀行から融資を受けられる可能性は大(ただし、消費者金融と提携している銀行系カードローンは、全情連の情報を参照するの で不可)。