買い物依存症に陥る女性の特徴や原因、克服する方法とは?

よく考えたらそんなに欲しくもないのについ買ってしまって、後から「あ~あ、また必要ないもの買っちゃった」と後悔するのは、女性ならよくあることの一つですよね。

しかし、これが行き過ぎると買い物をやめたくてもやめられない買い物依存症になってしまいます。

男性と女性を比較すると、女性の方が物質で心を満たそうとする傾向があります。

そのため、ストレスがたまったり不安なことがあると、買い物をしてストレスを発散したり心の隙間を埋めようとするのです。

今回は買い物依存症になりやすい女性の特徴や原因とともに、買い物依存症になってしまった時にどうやって克服すればいいのかの方法をご紹介します。

買い物依存症に陥ってしまう女性の特徴とは?
買い物依存症の原因はストレスと言われています。女性は元々ストレスに弱い性質があり、長期間ストレスを受け続けると買い物依存症などを発症しやすいのです。

買い物依存症に陥ってしまう女性の特徴として、以下のようなものが挙げられます。
真面目
孤独感や寂しさを抱えている
人に上手く甘えることができない
常に誰かに愛されていたい、チヤホヤされたい
自己評価が低く、自分に価値がないと思っている

真面目で努力家で浪費癖なんて全くないように見える女性や、いつもチヤホヤされている愛されキャラだったりするような人ほど買い物依存症にハマりやすい傾向があります。

買い物をすることで物質で心の隙間を埋めようとしたり、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と接待してもらえることに心地よさを覚えてしまうのです。

普段からチヤホヤされている女性はそんな欲求がないように見えますが、常に愛されていないと不安になるため買い物に依存することもあります。

また、ここに当てはまる特徴の方以外でも、ストレスを買い物で発散させようとするタイプの方は要注意。気が付かないうちに買い物依存症になってしまうかもしれません。

買い物依存症から抜け出せなくなる5つの理由

ほとんどの女性は買い物が好きだと思います。
・化粧品
・洋服
・バッグ
・靴
・アクセサリー

などなど、つい欲しくなってしまうものが山ほどあって、その中で生活を圧迫しない程度にやりくりしているのが普通の方の感覚です。

しかし、買い物依存症になるとやめたくてもやめられない状態になります。そこまでハマり込んでしまう理由には、以下の5つのようなものがあります。

1.どれだけ買い物をしたか把握できていない

買い物依存症の女性の大半が、買い物という行為に依存しているだけで、買った物にはあまり興味がなくなる傾向があります。

買ったものを開封することもなく部屋の隅に詰み重ねるだけで、自分がどれだけ無駄な買い物をしてお金を使い過ぎているかを把握できないのです。

そのため、買い物をやめられないことに罪悪感や危機感を感じていても、自分が買い物依存症だという自覚がないことも少なくありません。

2.クレジットカードやカードローンが手軽になった

ここ数年で女性の買い物依存症が急増している背景に、クレジットカードやカードローンの利用が手軽になったということもあります。

最近では入会金も年会費も無料のクレジットカードが増えた上に、審査の甘いカードが増えて主婦や学生の方でも簡単にクレジットカードが手に入るようになりました。

手元にお金がなくてもカードさえあれば何でも買えてしまいますし、1回払いが無理ならローンを組んだりリボルビング払いにすれば何とか払えるという油断のせいで収入以上の買い物を続けてしまう理由の一つです。

さらに、今までは取り立てが厳しいというイメージのあったカードローンも法改正によって金利手数料が決められ厳しい取り立ても規制されました。

カードローンの返済が滞っても周囲にバレにくくなったことで、何度もカードローンを利用してしまう買い物依存症の方も増えています。

3.ネットショッピングを利用すれば家でも買い物ができる

最近買い物をしすぎている・お金を使い過ぎていると思ったら、お金を使わないように家にいようとしますよね。

しかし、暇つぶしや気分転換にインターネットを開くと、そこにはネットショップの広告がひっきりなしに表れます。

これまでの検索履歴から気になっている商品を表示する広告も多く、我慢しようと思っていても目に入ってしまったら我慢できなかったという方も多いのです。

また、最近はネットショップの品ぞろえがよく、インターネットで買えないものはないと言ってもいいくらいです。

便利だからとネットショッピングをしているうちに、気が付いたらやめられなくなっていたというケースもあります。

4.ネットオークションのスリルが快感になる

ヤフオク!や楽天オークションなどを利用して、良い物を安く購入するのって楽しいですよね。ネットオークションを利用して賢く節約しているしっかり者な女性も多いと思います。

しかし、ネットオークションは本来の価格よりも安くお得に買えるうれしさや、商品を落札できるか他人を競い合うスリルもあり、普通の買い物よりも簡単に依存しやすい側面を持っています。

オークションを始めた時は純粋にお得な買い物をしようと思っていたはずが、安くて良い物をゲットする楽しさやスリルが快感になって抜け出せなくなってしまうのです。

5.高級ブランド店でのお姫様扱いが癖になる

高級ブランドを始め、ちょっと気の利いたお店なら、ドアを開けて「いらっしゃいませ」と出迎えるのから始まりお金を払った後は「ありがとうございました」と見送りまでしてくれます。

どこかの令嬢やセレブならともかく、普通の生活をしていたらこんな待遇をしてもらえるのはブランド店くらいですよね。

さらに、洋服やバッグを扱っているお店なら試着したり手に取る度に、
「お似合いです」
「とても素敵です」
と言われてすごく良い気分にしてくれます。

スタイルや容姿を褒められることも多いので、普段から美容に力を入れている方にとっては努力を認められたようでうれしくなってしまいますよね。

買い物依存症に陥る女性の中には、こういった高級店ならではのお姫様扱いに依存してしまう女性も多いです。

あなたは大丈夫?買い物依存症チェックシート

女性にとって買い物は、すごく楽しくて誰もが好きなものの一つ。買い物をすると癒されたりストレス発散になるという方も多いですよね。

よく買い物しすぎてしまう方は「もしかして、私って買い物依存症なのかも…?」と不安になることもあるのではないでしょうか?

そこで、自分が買い物依存症かどうか、チェックシートを使って簡単な自己診断をしてみましょう!

買い物依存症チェックシート
以下の10個の項目にいくつ当てはまるものがあるか、数えてみてください。
1. 買い物がストレス発散だ、買い物をすると気分がスッキリする
2. 買い物をやめようとするとイライラする、不安になる
3. 欲しい!と思ったら買うまで衝動が落ち着かない
4. お金がなくてもクレジットカードや借金を利用してまで買い物する
5. 生活費を削ってでも買い物をしたい、我慢できない
6. 必要のない高額なものも買ってしまう
7. 買っただけで満足して使っていないものが多い、何を買ったか把握していない
8. 買い物の内容や値段について問い詰められると嘘をつく、隠す
9. お店の人から褒められると気分が良くなり、つい買ってしまう
10. 週に3日以上、または6時間以上買い物に時間を使う

さて、いくつ当てはまるものがあったでしょうか?
当てはまるものが3つ以上あったら、すでに買い物依存症になっている可能性が高いです。

当てはまる項目が1つか2つしかなくても、どうしても買い物を我慢できないのなら買い物依存症になりかけている疑いがあります。

必要以上に買い物をしていないか、買い物に依存しすぎていないか振り返ってみましょう。

やめたくてもやめられない買い物依存症を克服する5つの方法

買い物依存症を克服するのは想像以上に大変なことです。

買い物依存症になっている、またはなりかけている自覚があるのなら、まずは以下の方法から試してみることをおすすめします。

1.潔くスパっと買い物をやめる気持ちで!

煙草やお酒もそうなのですが、依存性のあるものは「ちょっとずつやめていこう」と思って減らしていっても、続けているうちは楽しさや快感を忘れられず、なかなかやめることができないのです。

やめようと思っているのにやめられない自分の意思の弱さに対して罪悪感が生まれ、それがストレスとなってさらに買い物に依存してしまうこともあります。

買い物依存症を克服したいと思ったら、スパッと買い物をやめてしまいましょう!

2.クレジットカードやカードローンを解約する

クレジットカードやカードローンを契約していると、手持ちのお金や貯金がなくても買い物ができる手段が残ってしまいます。

また、ネットショッピングにもハマっていると、カードがあればすぐ支払えてしまうため、衝動を抑えるのが難しくなります。

依存症にまでなってしまった買い物をやめるためには、クレジットカードやカードローンは解約しましょう。

3.定期的に部屋の掃除をして買ったものを把握する

買い物依存症になると、買い物に対して罪悪感を持っていてもいなくても、自分がどれだけ買い物をしているのかを把握できず、全く使わないまま放置されている物が増えていきます。

定期的に部屋の掃除や片づけをすることで、これまでの買い物を振り返り、どれだけ無駄なお金を使ったかをきちんと把握できるようになります。

現実を見ることで、自分は買い物依存症なんだと理解でき、買い物依存症を克服するきっかけややる気にもつながるおすすめの方法です。

4.欲しい物リストを作る

買い物依存症は必要ないものや収入に見合わないものまで購入してしまいます。

そこで、欲しい物リストを作って、自分にとって本当に必要な物や本当に欲しいものだけをリストに加えるようにしてみましょう。

そして、そのリストにない物は買わないようにすれば、自然と無駄な買い物は減っていきます。

5.買い物がしたくなったら2日待つ

街中を歩いていたり、ネットサーフィンをしていると、たくさんの魅力的なものが目に飛び込んできます。

買い物依存症ではなくても、物欲が刺激されて我慢できなくなってしまうことはありますよね。

買い物依存症の方はもっと激しい衝動に襲われて、本当に必要なものかどうかが判断できないままに買ってしまいます。

もし我慢できるのなら、買い物がしたくなった時は2日間待ってから、その時になってもまだ欲しいいかどうか考えてみてください。

時間がたつとどうでもよくなっていることが多いので、2日たてば欲しかった物の存在自体をもう忘れてしまっていることも多いです。

買い物依存症が本当に深刻な時は病院で治療を

買い物依存症が悪化すると、上で紹介したような方法ではなかなか克服することが難しくなっていきます。

色々と試してみても買い物しないとイライラしてどうしようもない場合や、不安で仕方ないという場合には、自分だけでどうにかしようと思わずに専門家へ相談してみましょう。

買い物依存症の治療には以下の3つのようなものが有効とされています。

1.カウンセリング

買い物依存症の場合、治療のために精神科や心療内科へ行ってもすぐに薬を出されるということはありません。

基本的にはカウンセリングや、行動療法(買いたいという欲求に襲われた時の対処法を探すなどの訓練)をして克服できるようにサポートしてくれます。

買い物依存症になってしまう背景には、
ストレス
孤独感

などがあり、医師やカウンセラーと話しているうちにスッキリしていき自然と治ってしまうケースも多いです。

カウンセリングを希望するのであれば、カウンセリングを専門的に行っている機関などもあるので、精神科などに抵抗がある場合はそちらを当たってみてはどうでしょうか?

2.薬物療法

買い物依存症の症状がひどい時や、うつ病や強迫性障害などとの合併が疑われる場合には、抗うつ剤や抗不安薬などを使った薬物治療が行われることもあります。

こういった薬物での治療は、
・精神内科
・心療内科

で受けることができます。

また、薬物治療と併せて行動療法やカウンセリングなどを行ってくれる病院もあります。

3.自助会

自助会とは、同じ症状に苦しむ仲間同士で集まり支え合うグループのことです。海外のドラマや映画で断酒会の光景を見た方は多いと思いますが、あれと同じようなものです。

定期体に自助会のメンバーで集まり、自分の悩みや体験、境遇を話し合ったり、買い物依存症を克服するためにどんな努力や工夫をしているか報告し合う場所です。

自分のことを話すことで心が軽くなったり、他のメンバーの話を聞くことで自分の状態を客観的に見られるようになる効果があり、依存症克服の有力な手段とされています。

恋人ができると自然と治るケースも多い
ちょっと意外なのですが、自分のことをきちんと理解して愛してくれる恋人ができると自然と買い物依存症が治ってしまうケースも多いのだそうです。

そもそも、買い物依存症になる女性は真面目で人に甘えるのが下手だったり、孤独感や自己肯定感の低さを埋めるために買い物に走ってしまう方が多いです。

そのため、甘えさせてくれて愛してくれる人がいれば、心が満たされて買い物をする必要もなくなってしまうのです。

買い物依存症は自分のやる気次第で克服できる病気

買い物依存症は他の依存症と比べると軽く見られたり、単なる浪費家で片づけられてしまうことが多いのですが、放っておくとどんどん悪化してしまう病気です。

「もう無駄な買い物はやめよう!」という意思とやる気さえあればちゃんと治すことができるので、克服できるようにがんばっていきましょう。

また、買い物依存症になりかけている方も、このまま買い物に依存してしまわないように、ここでご紹介した克服方法などを参考にしてもらえるとうれしいです。