プロミスの子会社「エージーカード」が特別精算を申請

福岡市博多区に拠点を置くクレジットカード会社の「エージーカード」が、8月31日付で東京地方裁判所へ特別清算開始の申し立てを行いました。

エージーカードは、1987年にクレジットカード事業を目的として設立され、百貨店「岩田屋」の関連企業としてクレジットカード会員数を伸ばしていましたが、その後は信販会社の「三洋信販」に吸収され、さらに「三洋信販」吸収した「プロミス」の子会社となっていました。

しかし、改正貸金業法の影響を受けて債務超過に陥り業績が悪化したことから、2010年4月には事業分割により主力事業を譲渡していました。

また、親会社「プロミス」が立てた消費者金融サービスへ回帰する方針に基づいたグループ再編により、7月15日付で「エージーカード」を解散・清算する意向が示されていました。

2011年3月期末時点で「エージーカード」が抱える負債総額は52億5800万円。

プロミスによると貸付債権52億5000万円について取立不能のおそれが生じているものの、この債権については引き当て金を計上してあるため、親会社側の業績予想に与える影響は少ないようです。

プロミス:株式会社エージーカードに対する債権の取立不能のおそれに関するお知らせ