カードローン

お金を借りるなら各ローンの違いを知っていこうシリーズ第一弾。
今回は最近すっかり耳馴染みの良い言葉となった「カードローン」についてご紹介します。
そもそも定義は?

Q:そもそも何を持ってカードローンと定義すればいいのでしょうか?
A:「カードを使って現金での融資を受けられるものは全てカードローンです」
あ、一言で終わってしまいました。
これではあまりに雑なので、もう少し詳しくお話していきますね。
<クレジットカードの場合>
だいたいどの会社のクレジットカードでもキャッシング機能がついていて「つけるかつけないか」を選ぶことは可能ですよね。
ちなみに某大手ネットショップが発行しているカードでも「つけておくだけで1000円キャッシュバック」のキャンペーンをやっていますが、そのネットショップ内の「●●ポイント」が1000円分つくから、ネットショッピングでのお買い物がお得になりますよ!というものでした。
キャッシング機能をつけるだけつけてもらえれば、10人の内の2人はうっかりキャッシングでお金を借りることもあるでしょう。
2人が利息で1万円払ってくれれば10人に配った1万円のキャッシュバック分は丸々回収出来て、利益1万円。さらに残りの8人に配った1000円も、自社ショップでのお買い物に使ってくれる。
しかも1回お金を借りる癖がついてしまえば、いくらでも利息を払い続けてくれます。
クレジットカードのキャッシングなんて常に1番金利が高いものがほとんどなのに、「大人なら誰でも持っているクレジットカード」の気軽さ・手軽さで利用者は後を絶たないのです。
何て旨みしかないシステムなのでしょう。恐ろしい…。
<銀行の場合>
これまでは住宅ローンや事業主ローンなど大口融資がメインでしたが、これからは個人を対象とした小口融資でもお客を取っていこうということで始まったもの。
金利が4%以上安い、銀行のキャッシュカードをそのまま利用できる、家族に借金がバレにくい…などメリットはいくつもあります。
ただし、銀行の方が返済日への対応はシビアで、消費者金融では数日ぐらいの遅れなら連絡すれば滞納扱いにしないでおいてくれたりもしますが、銀行は1日でも滞納扱いですし、下手をすれば即日で融資打ち切りになって返済を開始されてしまう可能性もありますので、銀行カードローンでお金を借りる場合はご注意ください。
<消費者金融カードローンの場合>
消費者金融ではずっと「キャッシング」という言葉の方が使われてきました。
いつから「カードローン」に変わったのでしょう?
明確なキッカケは「銀行参入」が始まった2000年以降と言われています。
各銀行のグループ傘下に加わることでバックボーンに厚みが増したのは言うまでもありません。
「これまでのキャッシングとは違う」という意味と、「カードがあれば消費者金融の店に行かなくても銀行やコンビニのATMでも融資・返済が可能」という機能のアピールを込めて「カードローン」という名称が促進されたようです。
そして2010年に改正された貸金業法によるグレーゾーン金利の撤廃によって、金利の上限も18%、もしくはそれ以下になるところも増えましたね。
「つまり、使う側にとってはメリットしかないってこと?」
と、思うのはちょっと早計です。
お金を借りる際に、どんどんやましさを感じないようになっていく。
これはメリットであると同時にとてつもなく大きなデメリットです。
本当に困った時に必要な分だけお金を借りること自体は恥でも何でもありません。
しかし、気軽に何の気なしにお金を借りるのは非常に危険です。
貯金を引き出す時と同じ機械を使わされることで、融資可能額を、自分の貯金と錯覚してしまう人も多発しているのです。
「そんなバカな錯覚するヤツの方がおかしい」と思うかもしれません。
しかし、人は「慣れ」の生き物です。
どんなものにも慣れてしまうのです。

借り過ぎに注意とか、計画的に返済プランを立てましょうとか、そんな言葉では効き目がないことは分かり切っています。
だからこそハッキリお伝えします。
本当に必要かどうかもきちんと考えないで、現実逃避しまくりの借金をするのは馬鹿です。
借金してまで買う人は「ブランド志向」とは言いません。ただのアホな見栄っ張りです。
お金を借りることへのやましさは多いに感じていただきたいと思います。
借りるなとは言いません。消費者金融からお金を借りる必要があるかどうかをきちんと考えた上で利用してください。
カードローンでお金を借りるメリットは?

さて、過去の自分を棚に上げて散々言いましたが、デメリットがあるのであればメリットももちろんあります。
というよりメリットとデメリットは表裏一体だということですね。
先ほど「気軽さ・手軽さ」がデメリットだと言いましたが、もちろんのこと本来ならばこれはメリットです。
借りたい時に貸してもらえるというメリットはやはり得難いものですから、どうにかこの「良いところ」を「欠点」に変えてしまうような利用方法は回避したいものです。
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